寂しん坊
坂本瞳子
久しぶりに
一人が好きなんだ
と言い聞かせる
繰り返し繰り返し
自分をなだめて
寂しくなんかないのだと
唇を噛み締めてしまわないように
気持ちを抑えて
空を見上げて
深呼吸をする
深く
深く
時間が経てば忘れさせてくれると
いつも穏やかな気持でいようと
何事もなかったように平然を装おうと
気持ちを新たにして
明日だけを見つめようと
また心に誓う
自由詩
寂しん坊
Copyright
坂本瞳子
2017-09-19 23:49:23