ある夏の光景
ひだかたけし
夏の空、玄関口
立ち尽くす己
庭木の揺れ、うねる大気
ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷よ
五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは全く無関係な美しい世界が在り
その世界を発見しひたすら見入っている自分が居たということ
懐かしい戦慄!
世界はそのとき
私とは全く無関係に
だからこそ親密に関係して在ったのだ
自由詩
ある夏の光景
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ひだかたけし
2017-09-19 03:48:17
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