先天性自称詩人症
花形新次

胎児から3歳ぐらいまでの
乳幼児期に
母親と正常な関係
(=母親と父親との正常な関係)を
結べなかった人が
思春期を迎えて発症する精神病のひとつ

他のあらゆることが
まともに出来ないにもかかわらず
自称詩にだけは才能があると思い込み
箸にも棒にも掛からないゴミを
人前に晒すことを厭わなくなる
一種の露出症

母親から拒絶されたという
無意識の記憶から生じる
強い承認願望が特徴であり
それが、測定不能で
他人からあからさまに
ゴミだと否定されることのない
自称詩の特質と
極めて親和性が高いと
考えられている

症状が一時的に和らぎ
自称詩がゴミだと気づくこともある(寛解)が
その際に、深い絶望感に襲われ
自死に至るケースも多い

特効薬はないが
医師によっては
正露丸を処方することもある






自由詩 先天性自称詩人症 Copyright 花形新次 2017-09-02 19:36:14
notebook Home 戻る