土星がこんなに走れるとは知らなかった。いくらボールを入れても得点にならないので火星はいらだちはじめた。水星に至ってはペットボトルに作り置きしたウィスキーの水割りを枕元に置いて眠り出した。金星は泥にまみれて退場していく。

地球、ぼくたちの未来。宇宙、ぼくたちの世界。ぜんぶ、ぼくたちのもの。

ありふれたリフレインと使い古された比喩で歯に染みるほど陳腐で甘いものを書きたい。滑りすぎた金星は内視鏡検査を受けることになった。火星は自分の判断で薬を便器に流している。土星のふくらみは死んだ牛を球で近似して構わないことを暗示する。水星は本より重いものを持とうとしない。

地球、ぼくたちの未来。宇宙、ぼくたちの世界。ぜんぶ、ぼくたちのもの。

精は体のどこかにある。それは間違いないが麻酔もなしでいじくり回されてはたまらない。初めて直腸まで到達したときは悲鳴をあげてぴょんぴょん跳びはねることになった。快楽は皮膚へのストレスであることを知る。みんなが揃う前にさっさと終わらせてくれ。地球は嘔吐*1する。