cream soda
むぎのようこ
みどりいろした
星をなぞる指先が
燃える
やわらかい
歯をたてては
めいめいにいのって
慈しむ紺色、宙をけって
絡まるいばらが
すきとおる喉元で
ひろいあげた木の葉の
ささやかな屈折
そらがながれても
髪はのびても
風がしなっても
みたない生きものも
浴びた薄氷の
ひかりをおもっても
届かない
ことがうつくしかった
裏切りながらいきて
いける
時のかさなりをふみ
あわく外れて
おどるのに
みたこともない靴を
履いてくだらない
くだらない
坂をかけてゆく
足許からあわだつ
なつが終る