あなたにとって
それが詩であっても
台所のあなたのつぶやき
の方がよほど詩的

日曜に寝っ転がってる
僕にも

平日の
中野の公園で
即興詩人が時間をつぶしている
「私に命題すれば
　あなたの望む世界を見せる」
と言うので
「あなたのために詠ってください」
と苦笑いで通り過ぎた
そんな僕自身も
即興詩人だ

こんな僕のつぶやきが
あなたにとって
なんでもないように

そんなあなたの詩が
僕にとっては詩でなくても

それでも
あなたが幸せならば
たぶん僕も幸せなような気がして
それでいいのかなって思う
無限の答えから
一番いい答えを見つけることは
とてもとても難しい
けれど
ちょうどいいところを
見つけていけばいいのかと思って
そばにいる

ここにいる