不完全な朝に
梅昆布茶
とても個人的なことが平準化された朝
すごく躾の良い彼女が眠っているので
ぼくも寝たふりをする
不完全だからきみがすきだ
ぼくは地球の微細なトッピングのひとりにすぎなくて
音楽や詩やきみにオタクな古いおやじなのだろう
そして真夜中の都道311号線をこよなく愛しているのかもしれない
あきばにでかでかとかかげてある艦コレの看板の意味がわからなくて
アマゾンプライムビデオで検索してみて理解したが
最近のアニメはブリューゲルなみに不可解だがけっこうおもしろくもある
やはり俺はオタクなのだろうと再認識する
彼女は哀しみが言葉にならないといって泣く
でもいびきをかいて寝ているきみが好きだ
どうしようもなく腹黒くなってるぼくは
そんなきみに癒されたりもするんだ
三度の飯より親父ギャグ
いつか頂上にでものぼれたら
ほんとうの詩の一編でも
みつかるとよいのだけれども