瞳夏
唐草フウ
(ねむっているように、うつろに開いて
よこたわっていても、私には見えてる)
瞬きで合図をくれていた
感情もなぜかくみ取れた
そんなにあふれていたんだね
枕元にたくさん落ちていたよ
心配しなくていいよ
瞳孔のおくにある望遠鏡
たくさん景色を見て夢の旅をしたね
こわいやみの色・怒りの火
そのうち静まる、静まる波がくる
「おーい、だいじょうぶかぁ」って
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
瞬きで過去を落とし流している
いまをまっすぐ見つめるために
風とともに塵が入る痛み
このくらい全然たいしたことない
足元には気もちの夕立が激しくたたきつけるけど
肩まで落とすわけにはいかない
一日がとても重くつづく
知らない赤ちゃんのまなこのなかに
きらきら大きな星がいた