マグダディ・エスクワイア
pochitto


黄昏色の昨日をグラスに注いで
僕たちは下手くそな乾杯をする

マグダディ・エスクワイア
あの日水平線へ消えていった夕日
今はきらきらと
君の瞳に浮かんでいる

用意していた台詞は呑み込んで
颯爽と飛び乗ろう
二人乗りの自転車に
二人きりのポテンシャル
メーターよ振り切れろ振り切れろ


ドン。


という音と共に崩れ落ちるマグダラ
焼き尽くしたはずの禁書
運命をかいくぐって

ィイーーーーーーーーーーーーーーーーィィ

パチン、と音がして
僕たちの世界は弾けたから
祈るように目を閉じて
出口のない迷路の夢を見る

マグダディ・エスクワイア

始めから終わり
その繰り返し

僕たちの運命を預言した
長い長い塩基配列たち


自由詩 マグダディ・エスクワイア Copyright pochitto 2017-08-18 09:21:07
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