流星の海
倉科 然

星を渡る船に乗ろう

星々の充満する世界
満たされすぎて枯渇した地球を捨てよう

宇宙の風に帆を張って進む

資本主義を棄てて
傲慢な自我も捨てて

酸素欠乏の世界から逃げよう

いつでも夜でいつでも朝
そんな世界

呼吸を止めて星を渡る
いっそ清々しいほどに二人ぼっちになって

宇宙の温度に触れて
隣のあなたの温度に触れて


自由詩 流星の海 Copyright 倉科 然 2017-08-13 05:49:54
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