風と青春
◇レキ


どこにいても吹き荒れるから
わだかまり続ける感情の
その 出口を教えろよ

誰かが歩いた感情分
誰かの心が泣き叫ぶ

誰かが泣いた感情分
誰かの心は休まり 眠れよ

どこにいても吹き荒れるから
わだかまり続ける感情の
その 出口を教えろよ

まるで いない みたいじゃないか
風が嫌いだ 大嫌いだ

色の混濁 温度のうねり 
吹き荒れ からまり あふれ 踊り狂って

浴びせられる身体は消滅して 虚しさで
溶け残った心も行方不明


どこにいても吹き荒れるから
わだかまり続ける感情の
その 出口を教えろよ


その出口を教えてよ




どこにいても吹き荒れるなら
まったく減らない青春を
その 無知に狂っていろよ

僕が歩いた感情分
誰かの心は唄い 踊れよ

僕が泣いた感情分
誰かの心は沁み染まれ

どこにいても吹き荒れるなら
まったく減らない青春を
その 無知に狂っていろよ

まるで 一人 みたいじゃないか
風が嫌いだ 大嫌いだ

色の混濁 温度のうねり 
吹き荒れ からまり あふれ 踊り狂って

風に合わせて吠え続ければ 青春は
偏り つぶれ 楽になるだろ


どこにいても吹き荒れるなら
まったく減らない青春を
その 無知に狂っていろよ


その無知に狂っていてよ

3
どこにいても吹き荒れている
君に積もった本物の
その 強さを確かめたがる

君の歩いた感情分
僕の心は怖がり 逃げる

君の泣いてる感情分
僕の心はもがき 生きれよ

どこにいても吹き荒れるなら
君に積もった本物を
一瞬でいい 掴みたい

そうだ お相子 みたいになれたら
風だって 案外悪くないのだろうか

色の混濁 温度のうねり 
吹き荒れ からまり あふれ 踊り狂って

風の吹き去るその先の 毎日を
僕は知らない 僕は知らない


どこにいても吹き荒れるから
君に積もった偽物を
僕に染めて手にしたかった


自由詩 風と青春 Copyright ◇レキ 2017-08-11 20:20:10
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