日々闘う孤独者よ
あなたは誇り高き戦士
あなたは孤独者を忌み嫌う幾多の聴衆の黒い嘲笑と闘い
あなたを堕落させ狂乱の傀儡にせんとする生煮えの蠱惑に耐える
あなたは元より孤独を友とし静寂を伴侶とする一族の末裔
その瞳は冷めた憂いに満ちたあの灰色狼の瞳
その胸には誰知ることのない紅蓮の焔が永遠に踊る
その乾いた唇から漏れるのは
コンビニエンスストアーの店員に告げる
ビニール袋をさげ帰路につくあなた
その足跡から歌が聴こえる
闘う者耐える者忍ぶ者を称え
ついで跡形もなくかきけそうとするあの歌
あなたが闘いにより負った傷は月光に青く
青く輝くだろう
その傷痕は薔薇のように咲くだろう
疲れはて痩せた身体で地に伏すあなた
あなたの呻きは静かな塵となり大空へ大地へ消えるだろう
誰もあなたを知らず
誰もあなたによって傷つかない
しかし皆は聴くだろう
産まれたばかりの赤子の耳にも触れるだろう
闘う者耐える者忍ぶ者を称え
ついで跡形もなくかきけそうとするあの歌