あおい葡萄
はるな


夏用の箪笥から肌を出し
水を通して着替えする
蝉のふる午後にまにあうように

記憶は苦しいばかりですのに
なつかしく
あおい葡萄を含んでは
愛しさをこらえているのです



自由詩 あおい葡萄 Copyright はるな 2017-07-31 09:38:51
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