熱地獄
坂本瞳子
陽射しが強いほど
萎えていくこの心は
もうすぐ干からびてしまうのだろう
唸ることもなく
放り出されたこの四肢からも
汗は流出を続ける
目蓋はすでに重く
さらに灼熱の深淵へと
この身体は追いやられる
自由詩
熱地獄
Copyright
坂本瞳子
2017-07-21 10:56:28