死んだらどうなるのだろうと
私は考えていたが
わたしは私の体を見ていたから
既に死んでいたわけで
なのに考えているのだから
生きているのか
と思ったが
ひょっとして
思うことは
生きていることの
証にはならない
と私は再び考え
ということは
考えることは死んでも可能らしい
と私は思いながら
今一度下方を見下ろすと
確かに心電図は平坦になり
白衣の人達が慌ただしく動き回っている

そうかじぶんは死んだのだな
私は死んで尚且つ考えている
ということは
考え思うことは生き死にとは別の運動なのだ
とわたしは考え
さらに
オモウは私の生き死にに関係なくあるのだから
（思うはことは私の生の関数ではないのだから）

思う　時に　我在り無し

なのだなと悟ったわたしは
今一度自分の肉体を見る

と、

私の肉体はもう眼下にはなく　
肉体の私が激痛に貫かれて居たのだった、、、、。〇