月の雫
乱太郎
肺の中に巣食った僕の三つの驚きは
実は月の雫なのだと
いつの間にか飲み込んでしまった涙の欠片は
あなたから遠いところのノクターンの苦さ
これから先もいくつ回るだろうと思えば
月は微笑んでいるように見えてきて
僕は息のできる喜びを素直に感じている
自由詩
月の雫
Copyright
乱太郎
2017-07-17 09:18:13
縦