髪のびたね
かんな




君がいう
髪のびたねと
風がなびいて
会えない日々を梳かしていく


君は遠い季節に
住んでいて
いつも変化に遅れて気づく


この夏
君が気づく頃
私は黒髪を
ばっさり切って
君のいない季節を歩く


さようなら
を切り落とし
ありがとう
に染め上げて




自由詩 髪のびたね Copyright かんな 2017-07-10 18:20:09
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