アルシヴィオランス
斎藤秀雄

     神                 と神
     の闘い              の現場
     に、いつも鏡       があったように、
     僕              が目覚める
     場所            には、いつも
     喪               があった、

     なぜなら喪          が必ず頓挫
     するような             装置
     を仕掛け             ていた
     からにほか           ならない。

     そんざい、っ         て言ったっ
     て、               そんな
     のことば              だけ
     のこと              なのだ
     から           たいしたことで
     はない             のだ、っ
     ていう               こと
     は、君                も
     知っ               ていた。

     鏡                 は見
     ているよう             で見
     てい                ない、
     鏡                の裏面
     に目               がある
     んだ。             だから鏡
     はこっち              を見
     ている              みたい
     にみえ            て、向こう
     を見               ている。

     悼むこと          をやめ、とも
     にあら                ね
     ばなら               ない。



              (喪の挫折リミックス集)


自由詩 アルシヴィオランス Copyright 斎藤秀雄 2017-07-09 00:55:38
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