窓をしている
ふるる

恋をしている

窓をしている
に見えて
そっちの方が素敵だと思った15歳

青春の炎がみちみちて
いなかった
家の壁が
へっこんでいるので
女ばかりのこの家で
誰がそんな乱暴ちゃんなのかと
小首をかしげる日々

まぶたを閉じる
目の蓋
ふたたた、た
目は言うなれば、窓、
あなたにじいーっと
窓をしている

うるさいのは大人たちより
自分の自分へのつっこみ
買ったときはあんなにかわいく見えてた服が
家で着ると
ば、ばかみたい
お店の鏡は信用ならないを知る15歳

後ろの席の相田くんが
まだ来ていない
相田くんの目
細くて何考えてるか分からなくて
わりと好き
って言っただけなのに
翌日には私が相田くんに窓してるってことになってて
言葉の恐ろしさを知る15歳

相田くんは消しゴムを拾ってくれた
テスト中に
それで注意されたんだけど
後で謝ったんだけど
別に
って
喋ったのはそれだけ

消しゴムを





自由詩 窓をしている Copyright ふるる 2017-06-30 12:45:49
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
。。。。。恋愛詩っぽい。。。。。。