もうやめるよ
竜門勇気

不公平なのやだから
公平であるのもやなんだ
あげるのが嫌いだから
嫌いをあげる

ほしくない景色が
見えてる間
ほしかったものも見えなくなって
ずっとこれが
安心の正体なんだって思ってた
お腹いっぱいだったら
食べたくない
食べたくないときがいつも
満腹だったら良かったのに

何度眠っても
眠り飽きないから
見えてる遠回りを選んでこれた
いつまでも
毎夜眠りが訪ねてくると信じて
眠くないときは昼間なんだって
そして壊れていく場所を
夢中で眺めてる

壊れるのが嫌だから
壊れたものしか愛せない
それが不幸だって
気づくまでは
ずっと優しくいれたんだ
根こそぎ捨てるんだ
自分だけ巻き添えにして
汚れた時悲しいから
汚れたままでいるしか無い
一番内側で生きるんだ
自分から手を降って
夢中で帰っていく
夜の振る中を
今日も
何かをやめながら帰っていく


自由詩 もうやめるよ Copyright 竜門勇気 2017-06-29 23:24:46
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