温かみ
秋也

明け方に真っ赤なカラスが「かぁ」と短く鳴いたら
我が子の体温を実感する起き抜け

夕暮れに赤紫のカラスが「かぁかぁ」と二度強く鳴いたら
笑顔で帰宅する我が子
カラスに負けじと強く抱擁し
頬があたたか


今日も夜の帳は落ちようとも
草と土の匂いまだ強く
家の中は陽と昼を連想す

ぬくいぬくい
風呂よりぬくく


自由詩 温かみ Copyright 秋也 2017-06-29 01:02:50
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