オカキは茶菓子
藤鈴呼
さながら
抹茶と炬燵が浮かぶ
冬のイメージくぐりぬけ
桜のトンネルすぐそこに
はらり きらりと美しく
ビーズ戯れ フリマ模様に
そろそろ マルシェシーズン
早速 連休の案内葉書が届く
だが サディスティックに生きたいと
思うんですよ
あ、間違った
サドですよ 佐渡
一度 行っておきたいんですよねー
あとは合掌造り
手を合わせてから箸を取る
端にも棒にも掛からぬ架け橋
あなたとわたしを繋ぐもの
それは
言葉であったり
雫であったりする
見つめる心
何処までも 伸びる
夕暮れの影
降り注ぐ 爽やかな風
そんな季節は もうすぐそこ
そう思っている内に
通り過ぎて しまいそうで
芽吹きの葉を眺めると
派閥なんて 関係なくて
ただ そこに 太陽が笑いかけ
花が開いて行くのだと
思い知らされる風
頬を殴る 誰かの平手打ちよりも
柔らかく くすぐる
優しい風が好き
黄色の蒲公英を 眺めていると
そんな時代のことを
ゆっくりと 思い出すのです
宇宙と言う存在は
消して 届かないと思いがちだから
憧れるのね
乗れば頂上まで運んでくれる
ケーブルカーみたいに
四次元をも彩る
不思議な形のゴンドラが
存在したのなら
こんなにも 瞳を輝かせること
なかったのかも 知れなくて
簡単に 虹の向こう側を覗く旅行だ
などと
言わないでください
思いあぐねた挙句の台詞だと
解っては おりますけれども
まるで 足を置けるみたいな物言いに
ふっと笑みが 零れては 揺れる
遠い日の ぶらんこみたいだ
大地の鼓動を感じるために
手を合わせてみた
耳を澄ませる
鼓動が響く
それは 木々の溜息であったり
自らの活きる力であったりもする
ウッドビーズは 色落ちするらしいんです
だからね
あまり ふっかける訳にも いかなくって
ひすいパウダーを使った ジェルネイルみたいに
もっと キラキラするアクリルビーズは
腕で光って 欲しいもの
どうしてかな
100円玉から
離れられないんです
握りしめて向かう 自販機が
夜でも 煌々と 待っていること
寂しい青年の 戯言も
哀しい少女の 悲哀をも
飲みこみながら 吐き出すから
ガチャン 音がして
転がり始めた容器の中で
揺れる 炭酸水
陽気な季節を 通り抜けたら
葉桜は 食べちゃいましょうか
そう 例えば
桜餅にして
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