飛沫
乱太郎



街は揺れているだろう
茜色の飛沫と共に
ひとつ両手で掬ってみれば
紫陽花のように
移ろいでゆく陽炎
瞳に映る乱舞に
惑わされ
それでも飛び散る
飛沫は
明日を運んでくる



自由詩 飛沫 Copyright 乱太郎 2017-06-18 22:46:51
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