鳥は生きている
吉岡ペペロ

その海とはぼくは違う道を行く

いつもの一本道を歩いて行く

神様は気まぐれで予測の出来ないことばかりだ

その海はちいさな居酒屋の窓明かり

日だまりで鳩がたぶん鳴いている


鳥は生きている

お好み焼き屋の天井は高かった

死ぬまえに睨んでやる

痛みで集中できない

襖をあけると巨人が猫を見ていた

座りなおす

音がする

あの日の涙もわがままも

焦りや悲しみも

魂やいのちや霊の才能で受け止める

あのひとの腕が見える

三角筋が見える


その海とはぼくは違う道を行く

いつもの一本道を歩いて行く

神様は気まぐれで予測の出来ないことばかりだ

その海はちいさな居酒屋の窓明かり

日だまりで鳩がたぶん鳴いている






自由詩 鳥は生きている Copyright 吉岡ペペロ 2017-06-18 00:10:18
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