鳥は生きている
吉岡ペペロ
その海とはぼくは違う道を行く
いつもの一本道を歩いて行く
神様は気まぐれで予測の出来ないことばかりだ
その海はちいさな居酒屋の窓明かり
日だまりで鳩がたぶん鳴いている
鳥は生きている
お好み焼き屋の天井は高かった
死ぬまえに睨んでやる
痛みで集中できない
襖をあけると巨人が猫を見ていた
座りなおす
音がする
あの日の涙もわがままも
焦りや悲しみも
魂やいのちや霊の才能で受け止める
あのひとの腕が見える
三角筋が見える
その海とはぼくは違う道を行く
いつもの一本道を歩いて行く
神様は気まぐれで予測の出来ないことばかりだ
その海はちいさな居酒屋の窓明かり
日だまりで鳩がたぶん鳴いている