6月のくま
はるな


いったいこの夜の誰が
朝をつれてこられるだろう
あんなに熱い背中をして
泳ぐみたいに生きたのに

6月のくまみたいに不機嫌になって
木の実や空洞をぱりぱりかじりながら
いくらでも理不尽なことを言って
たとえば空が裏返るくらい
愛しい夜で塞いで



自由詩 6月のくま Copyright はるな 2017-06-15 03:44:33
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
くま