きつねつき
そらの珊瑚
静けさという音が
降ってきて
それは
大人に盛られた
眠り薬
影という影が
今という現実の
いたづらな写し絵になる
いつまでも暮れてゆかない夜があった
小さな公園は
しっぽの生えた子どもたちでにぎわい
うす蒼い束の間
許された時間をはね、る
かくれんぼという名の
とわに終わらない
おいかけっこ
異様に明るい月は銀の、まと
射られた無数の矢は
千年後も途上を飛び続けている
自由詩
きつねつき
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そらの珊瑚
2017-06-12 14:29:31
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