ばあちゃん
一 二
ばあちゃんよ
あなたの息子であり
わたしの叔父の命を
どこかに連れ去って言ったオートバイに
わたしが好きで乗っていると思わないで
「昭和ヒトケタ生まれの女は嫉妬深い」
あなたはいつも言っていたでしょう
なぜわたしの前に幽霊になって現れないの
孫への愛の深さはその程度だったの
まだだ、まだ乗るのだ
あなたが会いに来てくれるまで
会いたくて仕方ないのだ
自由詩
ばあちゃん
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一 二
2017-06-12 12:24:01