灯り
短角牛

あのね

夜のビルヂング 玄関の灯り

ひとつひとつがとても無機質で

なんだか微笑んでしまう


全て温かく 全て懐かしければ

なんと生きづらい

だってそんなにも 世界を愛してはいないのに


私は 私のすべてを知る人に
有意義だったと抱きしめてほしいだけなのに

だのに だから
あのね あの灯りは、心を包む



自由詩 灯り Copyright 短角牛 2017-06-10 22:23:35
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