くちなし
はるな
あなたが
幸福を嘯くとき
わたしは微笑むのです
どれだけ濡れても汚れない純白に
欠けながら輝く下弦の月に
あなたは
ことばを尽くして幸福を縫い付ける
咲いて枯れる花々に見向きもせずに
あなたのすべてが
ほんとうであることをわたしは願っています
あとの半分には
くちなしの花を飾ります
自由詩
くちなし
Copyright
はるな
2017-06-09 23:29:00