田舎街の風
信天翁
裏庭を横ぎった
雀かなぁ
それとも 春の野鳥かなぁ
物寂しい郊外から
聞こえて 消えた
救急車のサイレンが
広場では渦まいている
下校する
黄ない歓声が
ス-パ-マ-ケットは
自動扉を開けたり
閉めたりしている
住みなれた通りに
ひとかげはまばらだ
これが平穏さというのだろう
自由詩
田舎街の風
Copyright
信天翁
2017-06-09 17:48:10
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