ぐだぐだになって
吉岡ペペロ

私はぐだぐだになって生きて

ぼこぼこになって死んでいけるほど

自由なのだ

傷つけ傷つき

特に正しくも

悪くもなく

いつかの準備のために人のなにかを

見過ごすことを潔しとしよう


とつぜん夜つめたい風が吹く

胃を押さえ出社する人がいる

寝坊して心配かける人がいる

吐き気を訴えて休む人がいる

網戸がばたばたと音を立てる


私はぐだぐだになって生きて

ぼこぼこになって死んでいけるほど

自由なのだ

傷つけ傷つき

特に正しくも

悪くもなく

いつかの準備のために人のなにかを

見過ごすことを潔しとしよう








自由詩 ぐだぐだになって Copyright 吉岡ペペロ 2017-06-04 16:38:21
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