からがら
ひだかたけし
から だった
前進しようと思えば未だできたが
から だった
寝ても覚めても
あんまりカラカラと鳴るばかりで
もう嫌気がさしちまった
(なのに夢の空はまた
淡い淡い紅に染まり
何故だか雨上がりの虹までかかり
こんなにくつろいで息して居るのは久しぶりだ)
進めば進むほど
から になる
足掻けば足掻くほど
カラカラと鳴る
それでもな?
懐かしい憧れが
思い出の予感が
響く光の余韻が
この壊れかけの
かけがえのない供物に
未知未来から到来する限り
ガラガラと濁音で空元気
前のめりで進めとな