彼らの彼方
シホ.N
かくも生きづらかった
彼らの声を聞く
声さえ出せなかった
彼らの文字をたどる
文字さえ綴れなかった
彼らの沈黙を察する
自我はもはや
虫の息
消えてゆくのは
超えてゆくこと
人差し指を
天に向け
のぼり龍の鼻の先
腕を広げて
地に立って
降ってくるのはヤリの雨
地と天空の
はざまに生きて
無と存在の
彼方を目指す
自由詩
彼らの彼方
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シホ.N
2017-05-29 17:07:00
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