銀行の窓口
間村長

クイーンが封入されていた
封書が届くと
鐘が鳴るたびに
ゴミが散らばった
夕暮れに同意を求められて
孤独の鴉が間を感じる
根っこのような夕陽だ
カラスの目がねっとりとカーブを描く
太い鐘に綱が巻き付けられ
がふんとして居るカラス
たじたじとなるアリは純粋で
うんこも漏らさずに
有終の美を飾ろうとする
素通りは出来なかった
少な目のラザフォードで臨めば
どすの利いた声が返って来た

銀行の窓口でテーラーが
クシャミをしてお茶を濁した


自由詩 銀行の窓口 Copyright 間村長 2017-05-22 19:07:41
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