空、暴れる
坂本瞳子
澱んだ空が憎たらしくて
蹴りをいれたいのだけれど
殴りつけたいのだけれど
想いさえも届かなくて
精一杯に唾を吐きかけ
考えつく限りの罵声を浴びせ
それでも気持ちが収まることはなく
さらに重くのしかかってくる空が
撥ねつけようと
のた打ち回って
頭を縦に振って
壁を殴りつけて
自らを壊してしまいそうだ
自由詩
空、暴れる
Copyright
坂本瞳子
2017-05-18 00:57:39