風と旅する
そらの珊瑚
月の砂漠のベンチにも誰かが座った体温がある
明るい雨が降る砂漠一輪の誰かの薔薇になりたかった
ダイヤルが周波数を捕まえて指に伝わるピアノ・ソナタ
近くまで来たからちょっと寄ってみたアラスカ熊がしゃけを背負って
信号がミッフィーちゃんのかたちしてこどもを見てる優しい街で
雨上がり揺れる雫に宿るのは小さな宇宙小さな誰か
短歌
風と旅する
Copyright
そらの珊瑚
2017-05-17 08:25:20
縦