きみのいた町
吉岡ペペロ

きみのいた四ッ谷の町に

ぼくだけが今もいるよ

気持ちが津波にやられる

思い出作るしか出来ない

ぼくだけが一人いるよ

きみのいた四ッ谷の町に


優しいピアノでケンケンパッ

セピアの音色で放課後の

火事でも来たら焼けのころう

瓦礫のあとのビルのまえ

波打ち際みたいに立っている


きみのいた四ッ谷の町に

ぼくだけが今もいるよ

気持ちが津波にやられる

思い出作るしか出来ない

ぼくだけが一人いるよ

きみのいた四ッ谷の町に






自由詩 きみのいた町 Copyright 吉岡ペペロ 2017-05-17 01:49:34
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