ビー玉と色のない実験
カマキリ
シャーベットは冷たすぎて
小さなスプーンで突きながら
昨日見た星座のことを考えていた
たぶん眼前を行き交う人にとっては
ほんとうにありふれた話し
私が私に心をおくる作業のようなもの
改札をピッと行くように
テレビのスイッチを消すように
簡単にはいかないのだ
並べて繰り返して千の月
並べて繰り返して千と朝
溶け出した頃にやっと私は
ありふれたものに触りだすのだ
自由詩
ビー玉と色のない実験
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カマキリ
2017-05-15 21:42:08