またまた
坂本瞳子
ふーっと息を吐いているつもりで
実はこれが溜息だと気付く
そこにまたやるせなさを感じる
なにを悩んでいるのか
そんなに悩ましいことなのか
大したことなんてなにもないじゃないかと
言い聞かせてみたりして
なんとなく日々を遣り過す
嫌悪感は感じるけれど
罪悪感よりもましだ
誰のことも傷つけず
罪を犯すわけでもなく
ただそれでいいと
そんな風に思っているけれど
ここまで書いて涙が込み上げてきた
訳も分からず涙する
よっぽどストレスがたまっているのか
よっぽど疲れているのか
大したことなんてなにもしていないくせに
そしてまた繰り返す
果てしのない
尽きることのない
平々凡々な日々をまた