チョコ食らい
奥畑 梨奈枝
人たちを厭うばかりの昼頃に
俺の詩嚢に顔濯ぐほどの水もなく
愛に生きようと思ったが
邪魔するものが多すぎる
さらば死ぬかと訊かれれば
死ぬほどひどいこともなく
しくしく痛む胃のままで
昼飯を抜き
ババを引き
チョコを一かけ食うのである
自由詩
チョコ食らい
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奥畑 梨奈枝
2017-05-01 21:47:57
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