うすいまく
はるな
うす汚れた0が堆積した部屋で熊たちが羽化する
ケーキのきれはしがぴかぴかひかる夜に
わたしはわたしの正しさを待っているのだ
それは来る、かどをまがって
ころんで あちこちへこみながら
もうすこしでみえる (うみのような気分だ)
ハンバーガーショップのにおい、
もうすこしだから
まって熊たち
眠っていてもいいよ わたしはもう
手が届く0にまみれて
ぴかぴかにひかるきれはしは
うすいまくの向こうにある
でもそれを求めたのだ
自由詩
うすいまく
Copyright
はるな
2017-04-02 20:57:12