ふるる

過ぎゆく日々に花を添えるので
摘みに行こう
初々しい花を摘んだらそれは
罪になるのかな
白いやわらかい花びらと
薄緑の葉っぱがはらりはらり
散らばり散らばる

             確かに出会った
             道行く人々の足元には
             雨の残した水たまり
             散らばるしぶきは春の温度
             さかさまの空
             そこへ落下する
             すうううう


      鳥はどこを飛ぶ?
      空の表面?
      真ん中?
      もっと奥の奥?とても青いところ?
      とても白い?
      とても寒い…
      とても…
      でも平気

                合間に歌うのって楽しい
                若い頃に聴いた歌が
                やっぱり親しみのある
                一番好きな歌


   素敵なお庭に行きたいな
   小さな椅子やテーブルがあって
   お菓子食べたりお茶飲んだり
   花が沢山植えてあって
   ちゃんとした人が世話してて
   白いやわらかい花びらと
   薄緑の葉っぱがはらりはらり
   散らばり散らばる

          
                過ぎゆく日々と思い出を
                花と一緒にぎゅっとする
                一番好きなあの歌も


           はらり


                   はらり
         



自由詩Copyright ふるる 2017-03-30 16:57:46
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
気に入ってる横書きの詩