あの娘との人生は大事じゃない
僕は分からず屋で　ワガママ
このだだっ広い世界には　まだ見ぬ輝きで満ちていて
それが僕を手招きするんだ

あの娘との人生は大切じゃない
僕は愛なき人で　エゴイスト
この水平線の向こうには　まだ見ぬ光が溢れていて
それが僕を捉えて離さないんだ

それが僕の「自由」


凍える体を抱えて　雪の中を歩く
手はかじかみ　口は冷たくなるばかりだけど
僕は前を見据えてる

心の痛みや傷はいつか治るだろう
僕がかつて傷つけた人もきっと笑う日が来る
だから僕は未来へと進む


掌に落ちた涙がダイヤモンドに変わっていく
落書きしたノートが宝の地図に変わっていく
重く沈み込む過去はゴミ箱の中へ投げ捨てた
だから僕は闇の晴れた場所へ行く


ただ自分の魂を信じて


今の時間は大切じゃない
僕は折り合いをつけられない分からず屋
今はまだ知らない時間と場所では光が瞬いて
それが僕を差し招くんだ

今の時間は大事じゃない
僕は法もルールも守れないエゴイスト
今はまだ見つけられない誰かの笑顔がこぼれて
それが僕に歩き出せと背中を押すんだ


それが僕の「自由」


オーロラを仰ぎ見て雪原を歩く
唇は凍り　手の震えは止まらないけれど
僕は前から目を逸らさない

傷だらけの体も心も重くなった気分も治るだろう
僕のせいで打ち沈んでいた人にも笑顔が戻る日が来る
だから僕は闇を払いのける


指先で拭った涙が唯一無二のパールに変わる
スマホに書き殴った自傷の歌が　楽園への道しるべに変わる
暗く閉ざされた過去は古い鞄に詰めて捨ててしまった
だから僕は未来へ進む　ただひたすら未来へと

ひたすら僕の魂を信じて


ある人は僕を罵り　ある人は僕を罵倒し
ある人は僕を侮蔑した　でもただ一人僕の行き先を
僕の進む未来を祝福する人がいれば

それがもし君ならば

一緒に歩いていこう

手に手を取り　手をつないで

光が明滅する　あの未来へ