うたた寝
星丘涙

白い光が辺りを照らし
気分は少し救われている
明日の仕事をやり残したまま
うたた寝をする
こころは底の底に落ちてゆく

無理やりに身を起こし
コーヒーをすすり目を覚ます
静まり返った闇が包む真夜中
焦点の合わない目で
ぼんやりと宙を見つめた

限られた残りの人生が
滑り落ちていく音が聞こえてくる
闇が光を飲み込み
やがて眠りに落ちてゆく

私は声を張り上げ助けを求め
哭いた



自由詩 うたた寝 Copyright 星丘涙 2017-03-13 16:31:32
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