不眠症
5or6

喉がかすれるまで
呼び続けても
振り向いて
くれない
きみの
仕草

僕は
憤慨や
怒りすら
通り越した
悲しみに包まれ
ひゅるひゅる
擦れた音が
交差点に
響いた


かすれていたんだ
隙間から流れた
わすれていたんだ
隙間から
流れた
もれた
うずもれた


切ない不純物

流れる
肋骨からの
女々しい恋の高鳴りに
感じる
おぼろげな顔より
やさしい声が
聞きたい
願望

純粋に
静寂に
不安に

ぼくは

不眠症



自由詩 不眠症 Copyright 5or6 2017-03-12 03:02:36
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