手の花
朧月
あなたと話した日に
梅の花が咲いていたことを
私は忘れない
それが夢の中なのか
現実なのかはどうでもいい
あなたの後ろでピンク色の
花が咲いていました
あなたはとてもうれしそうで
私はそれがうれしかった
あなたはなにかを言おうとして
言葉にはしなかった
いつもそう
ただなにも言わず
そっと私の手をとった
花弁のような手と手は
あたたかかった
自由詩
手の花
Copyright
朧月
2017-03-03 21:47:47
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