午睡
もり




神さまが
釣竿を引っ張って
あなたの口角が
上がったサタデイ
疑似餌として いつか
何かしらの賞をもらおう 私は
ミルクティーから
立ちのぼる湯気をまとって
羊にのって
真紅の絨毯を行こう
アタマはからっぽ だけれど
重力のせい
押しつぶされて
張り出した
血管の弾力は
やわらかな 鍵盤
少女になって 指一本で
弾いている そう
あなたが
帰ってくるまでを
つたなく
神さまはいつも
私たちを
キャッチアンドリリース


自由詩 午睡 Copyright もり 2017-02-27 23:21:48
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