運動体
ひだかたけし

流れ来る流れ去る
流れ去る流れ来る
巨大な光の樹幹、
廻り続け

外形が崩れてゆく
すみやかに なすすべなく
俺の呼び声が聴こえるか?
憂鬱な一日、東京は晴れ続けて

外形が創られてゆく
ゆっくりと たまらなく
俺の呼び声が聴こえるか?
待望の一日だ、埼玉は土砂降りで

おはよう、こんにちは、さようなら

流れ来る流れ去る
流れ去る流れ来る
巨大な響きの樹幹、
廻り続け

意識が魂が自我が
浮遊し始める
この時刻、
詩の言葉に木霊するか?
奥底からの 在る己の 変化の余韻




自由詩 運動体 Copyright ひだかたけし 2017-02-26 20:25:51
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