枯れ枝
星丘涙

中空に散乱する
既にある言の葉

伸びる指先すり抜け
浮遊し消える

友との親交には
不都合はないのに
爛れる細胞の端々は
突かれ壊れ果て
繋げても 
繕っても
詩想は枯渇し
私は深い井戸の底
光る星を見上げ
嗚咽するだけ

烏が顔を傾げ
羽根を広げ飛び立った

沸騰し飽和した躰が
暗闇を流離う



自由詩 枯れ枝 Copyright 星丘涙 2017-02-23 20:53:10
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